「も」一覧
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も
森 澄雄 (もり すみお)大正8年(1919)~平成22年(2010)91歳。 兵庫県生れ。東京都在住。 「杉」主宰加藤楸邨に師事。波郷に私淑。昭和15年「寒雷」創刊とともに入会。昭和25年同人.永く編集長を務めた。人間探求派を超えることを目標に昭和45年「杉」創刊主宰。第1回寒雷暖響賞・第29回読売文学賞・第21回蛇笏賞・日本芸術院賞・恩賜賞・第40回毎日芸術賞受賞。日本芸術院会員・平成17年文化功労者。※旧制長崎高商・九州帝大法文学部経済学科出身句集:『雪櫟』『花眼』『浮鴎』『鯉素』『游方』『空艪』『四遠』『所生』『余日』『白小』『花問』『天日』『虚心』『深泉』『蒼茫』 著作:『森澄雄俳論集』『俳句燦々』ほか除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり磧にて白桃むけば水過ぎゆく寒鯉を雲のごとくに食はず飼ふ秋の淡海(あふみ)かすみ誰にもたよりせずぼうたんの百のゆるるは湯のやうに西国の畦曼珠沙華曼珠沙華炎天より僧ひとり乗り岐阜羽島さるすべり美しかりし与謝郡はるかまで旅してゐたり昼寝覚妻がゐて夜長を言へりさう思ふ森川麗子 (もりかわ れいこ)昭和6年(1931) 福井県生れ。京都府在住。 「豈」西東三鬼に師事。「面」「激流」「琴座」「白燕」等を経て「豈」 同人。句集:『禁猟区』『葡萄樹下』『草上』『梨冠』『葵抄』『森川麗子句集』『白日』白牡丹悍馬の尾には触れもせず過ちの深秋金襴緞子かな古代魚に胸まで合わす春の暮田が立ちぬ畑が立ちぬ更衣椿の夜中二階にてさわぎたり森下草城子 (もりした そうじょうし)昭和8年(1933) 愛知県生れ。 「海程」・「木」主宰昭和28年より俳句を始める。内藤吐天の「早蕨」、「林苑」など経て「海程」同人.「木」創刊。現代俳句協会顧問。第48回現代俳句協会賞受賞。句集:『風炎』『生家』『野鯉』父の田の冬がぼんやり立っている霜月が野川に辿りついて死ぬ秋の暮老婆の火種美しき遊行とおもい麦畠通りけり森田 峠 (もりた とうげ)大正13年(1924)~平成25年(2013)88歳。 大阪府生れ。兵庫県在住。 「かつらぎ」名誉主宰阿波野青畝に師事。昭和17年「ホトトギス」に初投句。虚子を訪ね峠の俳号をもらう。昭和26年阿波野青畝の「かつらぎ」に入会。編集長、雑詠選者,を経て平成2年より主宰を継承。平成25年5月名誉主宰に。俳人協会顧問。第26回俳人協会賞・第19回詩歌文学館賞受賞。※國學院大學国文科出身。句集:『避暑散歩』『三角屋根』『逆瀬川』『雪紋』『牧開』『葛の崖』『四阿』『甲山』 著作:『青畝句集『万両』全釈』ほか箱河豚の鰭は東西南北に教会と枯木ペン画のごときかなかんじきを最も戸口近く吊るしぼりゆく鯛網ふるへはじめけり木の芽ありキリンの舌の届かざる森田智子 (もりた ともこ)昭和13年(1938) 大阪府生れ。 「樫」代表西東三鬼、鈴木六林男に師事。昭和32年三鬼の「断崖」に参加、のち「天狼」などを経て昭和46年「花曜」同人。平成2年同人誌「樫」創刊。第1回花曜賞・第29回現代俳句協会賞・第11回鬣TATEGAMI俳句賞受賞。句集:『全景』『中景』『掌景』『定景』新緑もビルも流れて子を産みにパリモスクワニューヨーク晴梅雨の入人間を見ている駱駝夏休み八月の裏向いている卸金長い目で見れば田螺が転んだだけ森田緑郎 (もりた ろくろう)昭和7年(1932) 神奈川県生れ。 「海程」金子兜太に師事。昭和37年「海程」に参加.編集同人。第5回海程賞受賞。句集:『花冠』『藍納戸』『森田緑郎句集』菜の花畑扉一枚飛んでいるラグビー了えシャワーの如き愛語降らす巻舌の濤の暗黒鰤起し諸角せつ子 (もろずみ せつこ)昭和6年(1931) 神奈川県生れ。 「道標」主宰「水鳥」「寒雷「海程」、のち「道標」同人。古澤太穂のあと主宰継承。句集:『荒踊り』『網膜の花』『権太坂』ほかおわら盆唄胡弓ひとつは荒踊り月のよわい猫のよわいと権太坂本宮哲郎 (もとみや てつろう)昭和5年(1930)~平成25年(2013)83歳。 新潟県生れ。 「河」「麓」飯田蛇笏、龍太に師事。昭和23年「雲母」入会。中断後「河」「麓」同人。第1回俳句研究賞・第40回俳人協会賞受賞。句集:『雪嶺』『信濃川』『日本海』『伊夜日子』野を焼きしその夜の妻は裸で寝る葱深く伏せて雪くる信濃川田を植ゑて父に逢ひたくなりにけりさらさらと雪あかときのひめ始花冷えの田より抜きたる足二本本井 英 (もとい えい)昭和20年(1945) 埼玉県生れ。神奈川県在住。 「夏潮」主宰清崎敏郎に師事。のち星野立子、高木晴子に学ぶ。俳句は高校時代から」敏郎に師事。「珊」同人、「惜春」副主宰を経て平成19年虚子の文学を敬し慕うことを標榜する「夏潮」を創刊主宰。第32回俳人協会評論賞受賞。句集:『本井英句集』『夏潮』『八月』 著作:『虚子 渡仏日記紀行』『高浜虚子』ほか息の音のさよならさよなら夜は短か妻知らぬセーターを着て町歩く笹子来てをるよと告げむ人もがな森賀 まり (もりが まり)昭和35年(1960) 愛媛県生れ。大阪府在住。 「百鳥」「静かな場所」故田中裕明夫人。昭和58年「青」に入会。のち「百鳥」同人。「静かな場所」代表。第33回俳人協会新人賞受賞。句集:『ねむる手』『瞬く』かすかなる空耳なれどあたたかし瞬きに月の光のさし入りぬ合歓の花不在の椅子のこちら向く望月 周 (もちづき しゅう)昭和40年(1965)東京都生れ。 「百鳥」大串章に師事。平成10年「百鳥」入会。同人、編集長をつとめる。平成14年百鳥賞・第56回角川俳句賞・第38回俳人協会新人賞受賞。句集:『白月』九官鳥同志は無口うららけし遠火事の百年燃えてゐるごとし灰には雪雪には灰の積りつつ
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